新プラットフォームCACHATTO Oneへの想いについて、当社代表のインタビューを公開
株式会社マイナビが運営するIT・テクノロジー系専門メディア「TECH+」にて、当社代表のインタビュー記事が公開されました。この記事では、新しくリリースするハイブリッドワークプラットフォーム「CACHATTO One」の開発に至るストーリーやサービスに込めた想いについてご紹介しています。
以下に記事の詳細を掲載していますので、ぜひご一読ください。PDFでもご覧いただけます。
リモートアクセス市場を牽引してきた業界のパイオニアが満を持して世に送り出す、
ハイブリッドワークプラットフォーム「CACHATTO One」の価値とは
少子高齢化に伴う就労人口の減少や、働き方改革・ライフワークバランスの推進などにより、あらゆる領域で働き方の見直しが図られている。そこで本稿では、テレワークやモバイルワークといった概念が浸透していなかった2000年代初頭に、リモートアクセス製品を国内で展開していたe-Janネットワークスの創業者である坂本 史郎氏にインタビューを実施。企業が見据えるべき“多様性のある柔軟な働き方”と、その実現に寄与する先進的リモートアクセスソリューションを紐解いていく。
リモートアクセス市場の黎明期から事業を展開、スマートフォンの業務利用にもいち早く対応する
2000年3月に設立し、携帯電話を活用したリモートアクセスサービスを皮切りに“人々の仕事と生活をより良くする”製品を展開し続けるe-Janネットワークス。その名が示すとおり、社会に「これ、いいじゃん!」と言われるサービスを生み出すことをミッションに掲げ、先進的なソリューションを世に送り出してきた。なかでも、柔軟な働き方を支援する「CACHATTO(カチャット)」は、1,700社以上の企業や官公庁に導入されており、12年連続で国内シェアNo.1の実績を誇るリモートワークプラットフォームとなっている。

同社の代表取締役で、創業者でもある坂本 史郎氏は、DXや働き方改革が注目される遙か以前から、多様性のある柔軟な働き方の実現を目指した理由について、次のように語る。
「e-Janネットワークスを設立する以前は、素材メーカーの技術者として仕事をしていました。その際、米国の会社とのやり取りに、日本ではまったく普及していなかった電子メールを利用していたことで、ITの可能性を肌で感じました。ITツールを使うことで場所や時差といった障壁を克服できるのは衝撃的で、これが会社を設立したきっかけの1つです」(坂本氏)
創業当時は、携帯電話のインターネット接続サービスが提供され始めた時期であり、そのポテンシャルを高く評価した同社は、社内メールを携帯電話で閲覧できるリモートアクセスサービスを開発し圧倒的なシェアを得ることに成功した。さらに2008年に登場した「iPhone」に対しても、いち早く法人向けのソリューション開発に着手したと坂本氏は話す。
「iPhone 3Gが発表されたとき、ブラウザの描画力・表現力にビジネス用途での高いポテンシャルを感じ、発売と同時にCACHATTOをiPhoneに対応させています。そこから数年でスマートフォンが業務にも利用されはじめましたが、当社は電子メールだけでなく、社内のWebアプリケーションやファイルサーバーにスマートフォンからアクセスできるようにするなど、早期からサービスの拡充に務めてきました」(坂本氏)
リモートワーク環境は当たり前となったが、自社が採用したリモートアクセスサービスに不満を感じるIT管理者や利用者は多い
こうしてモバイルデバイス向けリモートアクセス市場のパイオニアとして市場を牽引してきたe-Janネットワークスが、次に着手したのはPCを用いたリモートアクセスの実現だ。2020年に緊急事態宣言が出されるなど社会に大きな爪跡を残した新型コロナウイルス感染症の拡大の影響もあり、PC・スマートフォンを問わずリモートワークの普及が一気に進んだと当時を振り返る。
「当社では、セキュアに使えることを第一に考えています。スマートフォンも含めたマルチデバイス向けの製品としてスキマ時間での簡単な業務に適した「セキュアブラウザ」や、強固なセキュリティ機能を実装したリモートデスクトップサービス「Splashtop for CACHATTO」。そしてデータをPCデバイス内に残さないデータレスクライアント「セキュアコンテナ」や、緊急時の一時利用も想定し、BCP対策としても使える「リモートデスクトップ」など、マルチデバイス対応でラインアップを拡充してきました」(坂本氏)

上記のラインアップを見てもわかるように、リモートアクセスを実現するソリューションは多岐にわたる。コロナ禍への対応を急ぎ、短期間でリモートアクセス製品を導入したという企業は、必ずしも自社に最適化された製品・サービスを選べたわけではなく、コスト面や運用面、ユーザーの利便性などにおいて課題を感じているケースもめずらしくない。またDXや働き方改革に取り組み、時間をかけてリモートワーク環境を構築していった企業においても、働き方の見直しやサービスの刷新を考える時期にきていると坂本氏は語る。
「当社の独自調査でIT管理者1,500人にアンケートを実施した結果、ソリューションを問わず、すべての企業が自社の環境になにかしら満足していないことがわかりました。たとえばVPN+FAT PCでは管理者の運用負荷増大、VDIではシステム負荷の増大やコストの増加といった具合です。いわゆる“隣の芝生は青く見える”現象で、他のソリューションへの移行を検討している企業が多い印象を受けます」(坂本氏)

さらに昨今では、アフターコロナ時代に合わせ一部ではオフィス回帰の流れも生まれ、ハイブリッドワーク環境の整備も含めて、働き方自体の見直しを図る企業も増加している。とはいえ、時間や場所に囚われない働き方を体感した以上、オフィスワークへの回帰は悪手にもなり得ると坂本氏。
「就職市場、転職市場でもテレワークの有無が重要な要素となっており、オフィス回帰で退職者が増加する事態も想定できます。さらに2025年4月に施行される育児・介護休業法の改定など、各種法改正もテレワークを努力義務として進めています」(坂本氏)
このようにさまざまな要因により、リモートアクセス市場の成長は揺るぎないものがあると話を続ける。
環境構築に手間と時間をかけることなく、クラウド/オンプレミスをシームレスに連携させたリモートワーク環境を実現
e-Janネットワークスでは、2024年に本社をシェアオフィスに移転し、社員が柔軟に働ける“e-Jan! Work Style”を実践してきた。そのなかで見えてきたのは、同じ会社であっても業務内容によって最適なリモートアクセスサービスは異なり、1つのサービスですべての社員を満足させることは難しいということだった。
「当社でも自社のリモートデスクトップ製品を中心に環境を構築していて、それなりに満足していたのですが、やはり小さなトラブルはありました。それぞれの製品を組み合わせて試行錯誤しましたが、1つですべての要望を満たすのは難しいという結論に達しました。そのためすべてのニーズや用途を満たすプラットフォームが必要だと考え、複数のリモートアクセスソリューションをワンストップで提供できるCACHATTO Oneを1年半かけて作り上げました」(坂本氏)
CACHATTO Oneは、今まで世の中になかった様々な種類のリモートアクセスツールを統合的に管理・運用できるサービスとして開発された。特徴的なのは、社外公開不要で外部からのセキュリティ脅威が排除された新通信技術「CACHATTO Private Connect(カチャット プライベート コネクト)」をコアとしていることだ。それにより、「いつでも」「どこでも」「安全に」かつユーザーにとって「最適なツール」で業務を行える環境を提供することが可能となった。

「CACHATTO Oneでは、複数のリモートアクセス製品を組み合わせて利用でき、ユーザー毎に必要なツール・サービスをアラカルトで選択することが可能です。導入した製品はクラウド上でシームレスに管理できるので、情シス部門、IT管理者の負荷も軽減できます。
また、昨今注目されているデータレスクライアント製品のセキュアコンテナを導入すると、スマートフォン向けのセキュアブラウザが無償で利用できるなど、個別の製品を導入するよりコスト面でもメリットがあります」(坂本氏)
CACHATTO Oneはクラウド型のサービスとなるが、専用のコネクタを社内ネットワークに設置することでオンプレミス環境にある社内システムやファイルサーバーなどにもセキュアにアクセス可能。専用のコネクタは社外公開不要のため、日常的なセキュリティ管理・運用は最低限に抑えられている。坂本氏は「VPNなど社外からのアクセスを実現する手法は多くありますが、管理を徹底できなければマルウェア感染のリスクが高くなります」と語る。CACHATTO Oneは、これらの管理を同社が集中的に実施し危険性が小さいため、情シスの人材不足に悩む企業にとっても救世主になり得ると力を込めた。
安全性を担保したうえで柔軟な働き方を実現したい企業にとって、CACHATTO Oneは見逃せない選択肢となる
自社製品を活用して、“e-Jan! Work Style”を実践するe-Janネットワークスの取り組みは、働き方改革を推進する官公庁にも高く評価されており、ワークスタイル関連において様々な賞を受賞している。そのナレッジが惜しみなく投入されたCACHATTO Oneは、設立当初から「働き方の柔軟性を高めて、社会を幸せにしたい」という理念で事業を推進してきた同社にとって、現時点での集大成といえるソリューションに仕上がっている。
「CACHATTOの製品を利用いただいている企業は非常に多く、新しい製品であるセキュアコンテナも多くの企業に導入されています。また、CACHATTO製品を導入したことがないという企業も、リモートアクセスサービスの見直しを図る際に、極めて有効な選択肢になると感じます。10ユーザーなどスモールスタートで始めて、手応えを掴んでからライセンスを増やすといったアプローチも可能なので、ぜひ気軽に試していただきたいです」(坂本氏)
同社では、今後も市場のニーズに応え、すべての人が安心・快適に業務に携われる環境の構築を支援していく予定だ。「CACHATTO Oneのコア技術、セキュアな通信を実現するCACHATTO Private Connectの機能を活かしIT領域とOT領域※を分離させながらも、工場などOT領域のデータを効果的に分析・活用できるスマートファクトリーの実現も支援していきたいと考えています」と坂本氏は今後の展望を語る。
最後に坂本氏は、リモートアクセス環境の見直しを検討している企業に対して、次のようなメッセージを送った。
「社員の満足度向上から、セキュリティの担保、IT管理者の負荷軽減、コストの削減まで、CACHATTO Oneのメリットは多岐にわたります。繰り返しになりますが、まずはお試しください。きっと「これ、いいじゃん!」と言ってもらえるはずです!」(坂本氏)

■CACHATTO One製品サイト:https://www.cachatto.jp/one/