勝手に!?高知龍馬マラソン2021 -急-
高知県で例年開催され、昨年は高知テクニカルセンター(以下、KTC)のメンバーが参加し盛り上がった「高知龍馬マラソン」。
今年はコロナ禍のため大会は開催中止になりましたが、突如、KTCから「勝手に高知龍馬マラソン2021」が告知・開催され、イベントは昨年を上回る盛り上がりになりました!
企画者 Tさんによるエッセイ「勝手に!?高知龍馬マラソン2021」の最終話を公開します!
エッセイを最初から読みたい方はこちらから
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有言実行。ノリと勢いで冗談が現実に――
「勝手に高知龍馬マラソン2021」当日。ここでまさかの事態が起きた。不覚にも一番大事なシューズを忘れたのだ。慌てて家に取りに帰り、スタートが30分遅れてしまった。いきなり出鼻を挫かれたが、これはこれでいい掴みになり、Instagramでは逆に宣伝になった。フォロワーの数も次第に増え、注目されているんだなと肌で感じた。そして、いよいよ県庁前からスタートし、走り出した。
公式マラソンではないため、交通整理など当然なく、信号待ちしながら走るという普段とは違うスタイルのマラソンとなった。給水所もないため、水や食料を積んで自転車で伴走してくれるA氏とY氏がランナーの命綱であった。
昨年の雨天かつ身を切るような寒風とはうってかわり、この日は気温が20℃を上回る暑さだった。さらに、コースは正規ルートの中間地点で折り返して42.195キロの完走を目指したので、途中の最難関である浦戸大橋 (全長1480m、高さ50m)を往復しなければならなかった。地獄である。もちろん、浦戸大橋の通行止めも無く、狭い歩道の上を車やトラックがすぐ横を通過する中走らなくてはいけなかった。暑さで体力の消耗が激しく、途中のコンビニでこまめに給水しながら走り続けた。インスタのストーリーも更新しながら走っていたので、体力以上にスマホの電池も消耗した。しかし、そんな僕らに元気を与えてくれる数々のドラマがこの先に待ち構えていた。
なんと、インスタのストーリー動画を見て、実際に各拠点に社員や友人が応援に駆けつけてくれたのだ!!社内コミュニケーションツールにも数々の応援のメッセージが届いており、なかには東京から同じ時間帯に一緒に走って応援RUNしてくれる猛者もいた(前KTCセンター長S氏)。
まるで、ドラゴンボールの元気玉のようにみんなから元気を分けてもらい、最終的に42.195キロという長い道のりを走り切ることができたのだ。
だがしかし、私たちの足は止まることはなかった。まだ走り続けなければならなかったのだ。なぜなら、我々のゴールは42.195km到達地点ではなく、KTCオフィスがある「オカバ高知ビル」だからである。そうは言っても、疲労は溜まり体力はどんどん尽きてくる。足も止まりがちになった。そんな時でも、伴走者K氏は私に何度も声を掛け続け、再び立ち上がらせてくれた。喉が渇けばY氏が水分を補給してくれ、腹が減ればA氏がかつお飯をくれた。みんなのサポートを受けて、ついに私はオカバビルに到着することができたのだ。実に44.44kmを走り抜いたのだ!私はそのまま床に倒れ込んだ。何とも言えない達成感と、勝手に言い出して走ったにも関わらず応援してくれた方々に対する感謝で胸がいっぱいになった。
約半年前、高知龍馬マラソンがコロナで中止になり、冗談で「俺は勝手に走る」と言ったことを皮切りに様々なことが計画・準備・実行され、現実になった。まさに有言実行である(笑)。これもひとえに、仕事もイベントも全力で取り組むKTCだからこそ成し得たものと考えている。「それいいじゃん!」と面白そうなことに周囲の人を巻き込み、興味を持たせ、不思議な団結力で行動に出る。これがKTCである。人生に無駄なこと、余計なことなんてない。それに全力を投じることができるかどうか、それを周囲が全力でエンカレッジできるかどうかが重要であると思っている。ポロっとこぼれた冗談を本気で楽しんで実現させるKTCメンバー、僕はかっこいいなぁと思う。
そんな感動の余韻が冷めやらぬうちに、先日来年の龍馬マラソン開催の案内があった。すべてはこの龍馬マラソン2022に繋がっている。2022年の龍馬マラソンでは、いったい何が起きるのか。
KTCは龍馬マラソンを愛しています。
(完)
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ライター:高知テクニカルセンター T
高知で製品品質の向上のため、機能の検証業務をしています。KTCのムードメーカーです。
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企画者 Tさんによるエッセイ「勝手に!?高知龍馬マラソン2021」の最終話を公開します!
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有言実行。ノリと勢いで冗談が現実に――
「勝手に高知龍馬マラソン2021」当日。ここでまさかの事態が起きた。不覚にも一番大事なシューズを忘れたのだ。慌てて家に取りに帰り、スタートが30分遅れてしまった。いきなり出鼻を挫かれたが、これはこれでいい掴みになり、Instagramでは逆に宣伝になった。フォロワーの数も次第に増え、注目されているんだなと肌で感じた。そして、いよいよ県庁前からスタートし、走り出した。
公式マラソンではないため、交通整理など当然なく、信号待ちしながら走るという普段とは違うスタイルのマラソンとなった。給水所もないため、水や食料を積んで自転車で伴走してくれるA氏とY氏がランナーの命綱であった。
昨年の雨天かつ身を切るような寒風とはうってかわり、この日は気温が20℃を上回る暑さだった。さらに、コースは正規ルートの中間地点で折り返して42.195キロの完走を目指したので、途中の最難関である浦戸大橋 (全長1480m、高さ50m)を往復しなければならなかった。地獄である。もちろん、浦戸大橋の通行止めも無く、狭い歩道の上を車やトラックがすぐ横を通過する中走らなくてはいけなかった。暑さで体力の消耗が激しく、途中のコンビニでこまめに給水しながら走り続けた。インスタのストーリーも更新しながら走っていたので、体力以上にスマホの電池も消耗した。しかし、そんな僕らに元気を与えてくれる数々のドラマがこの先に待ち構えていた。
なんと、インスタのストーリー動画を見て、実際に各拠点に社員や友人が応援に駆けつけてくれたのだ!!社内コミュニケーションツールにも数々の応援のメッセージが届いており、なかには東京から同じ時間帯に一緒に走って応援RUNしてくれる猛者もいた(前KTCセンター長S氏)。
まるで、ドラゴンボールの元気玉のようにみんなから元気を分けてもらい、最終的に42.195キロという長い道のりを走り切ることができたのだ。
だがしかし、私たちの足は止まることはなかった。まだ走り続けなければならなかったのだ。なぜなら、我々のゴールは42.195km到達地点ではなく、KTCオフィスがある「オカバ高知ビル」だからである。そうは言っても、疲労は溜まり体力はどんどん尽きてくる。足も止まりがちになった。そんな時でも、伴走者K氏は私に何度も声を掛け続け、再び立ち上がらせてくれた。喉が渇けばY氏が水分を補給してくれ、腹が減ればA氏がかつお飯をくれた。みんなのサポートを受けて、ついに私はオカバビルに到着することができたのだ。実に44.44kmを走り抜いたのだ!私はそのまま床に倒れ込んだ。何とも言えない達成感と、勝手に言い出して走ったにも関わらず応援してくれた方々に対する感謝で胸がいっぱいになった。
約半年前、高知龍馬マラソンがコロナで中止になり、冗談で「俺は勝手に走る」と言ったことを皮切りに様々なことが計画・準備・実行され、現実になった。まさに有言実行である(笑)。これもひとえに、仕事もイベントも全力で取り組むKTCだからこそ成し得たものと考えている。「それいいじゃん!」と面白そうなことに周囲の人を巻き込み、興味を持たせ、不思議な団結力で行動に出る。これがKTCである。人生に無駄なこと、余計なことなんてない。それに全力を投じることができるかどうか、それを周囲が全力でエンカレッジできるかどうかが重要であると思っている。ポロっとこぼれた冗談を本気で楽しんで実現させるKTCメンバー、僕はかっこいいなぁと思う。
そんな感動の余韻が冷めやらぬうちに、先日来年の龍馬マラソン開催の案内があった。すべてはこの龍馬マラソン2022に繋がっている。2022年の龍馬マラソンでは、いったい何が起きるのか。
KTCは龍馬マラソンを愛しています。
(完)
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ライター:高知テクニカルセンター T
高知で製品品質の向上のため、機能の検証業務をしています。KTCのムードメーカーです。
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